風神Ⅱ





旭は必死になって水埜さんを帰そうとしている。




だが水埜さんが動く気なんて無さそうだ。




それどころか…











「邪魔よ旭!!あんた今から800メートルでしょ、早く行きなさいよ!!」




旭が水埜さんに追い出されてしまった。




「くっそ!!覚えてろ!!絶対一位で戻ってきてやる!!」




旭はそう言ってもうダッシュでテントを出ていった。




今からあんなに走っていいのか?




あたしは旭の体力が心配になった。





そしてふと、気になったことを聞いてみることにした。