「じゃぁ、送る。」 「別に平気だよ。」 「ダメだ。」 紫音はあたしの断りをまた断ってきた。 「真城を一人で行動させると大変なことに なるからな。」 氷真のぼそっとした発言もあたしはしっかり聞き取った。 あたしは何も言わず氷真を殴った。 「イッテェ!!!!」 氷真が頭を押さえながら騒いでいる。 「じゃ、早く行こ。」 氷真を置いて紫音と歩き出した。 あんな短い距離をわざわざ送ってもらって何か心苦しい。 紫音はちゃんと風雅達のいるところまで送ってくれた。