狼さまの赤ずきん


「熱か何かか?」


ピト


龍はあたしのおでこに
手を当てた。



ドクン



え…?
なんで?胸がドキドキする…

いや、“ドキドキ”ってもんじゃない“ドゥオキ!ドゥオキ!”だ。




「龍?ドゥオキドゥオキする」


「なんだよドゥオキドゥオキって。動悸じゃねぇの?求〇いるか?」


「〇心はいりません。なんでだろう…」


「なんでだろうな、ニャリ」