―――――――――― ――――――― すっかり大きくなったしぃちゃんのしっぽは、 太く、しっかりと逞しくなっている。 嬉しいような、寂しいような、そんな気がした。 朝学校に行こうとすれば、 寂しそうにじっと見つめる。 夕方学校から帰れば、 耳を下げ、目尻をさげ、 全身で喜んでくれる。 大きく揺れるしっぽが 毎日私の気持ちを高ぶらせた。