初めて家に来た、 子どもの柴犬。 簡単に右手の平に乗せられる、 小さな小さな命。 あのとき君は、 少し怯えた目をしていた。 その怯えた目を片手で抱き上げた。 子どもの柴犬は、 私の腕の中で眠った。 小さな鼓動が聞こえてくる。 私は全てをかけて 守ってあげたいと思った。