欲がでちゃいそうだよ…。



好きって言っちゃいそうだよ…。



そのとき。



「美月!」


私たちのもとに、3年生であろう女の人が来た。



美月はイヤそうな顔をして、私たちの方に向かって言った。



「ちょっと行ってくる。」



そう言って立ち上がった。



二人が出て行ったあと、有加がボソッと呟くように言った。



「誰、あの人。」


「美月のファンクラブの会長だよ。」



晃平がサラッと言った。


「ふーん。」



有加はつまらなそうに吐いた。



「美月のファンクラブは変わってんだよ。」


フッと笑いながら春真が言った。



「どういうこと?」


「掟その1、きゃあきゃあ騒がない。その2、告白はしたらダメ。その3、美月の言うことは絶対。」



「何それ…。」


「それってあの会長が発案したの?」


「美月の言うことは絶対って‥。」


晃平と純と春真は互いの顔を見合わせ、クスッと笑った。