紗代はストンとベッドに座った。


私は紗代と向き合う形でベッドに座った。



「紗代?」



紗代は少し元気がない。



「私さ、中学の頃みんなに内緒で彼氏つくってたんだよね。」



「え!?」



知らなかった。そんなそぶり全然見せなかったし。



「男に興味がないわけじゃないんだよ。私も。」



「…。」



もしかしてバスの中での話かな。



「恥ずかしくてみんなには言えなかった。」



そう言って顔を赤くする紗代。



紗代の新たな一面発見。




「でもそいつは私とヤりたかっただけで。」



「え‥!!」



「そいつが王子に似てんの。」


だからさっき和華につっかかったんだね。



「ん?晃平に似てるって言ったら…。」



「そ。晃汰。」



「…晃汰って和華とも付き合ってたよね?」



「和華はそんなん気にするタイプじゃないよ。」