ロビーに降りると、和華と有加はちゃっかり晃平のサイドについていた。




「「「…。」」」



「「「「きゃあああ王子ぃっ!!!」」」」



「よくやるわ。」



そんな私たちのそばで男子が話しているのが聞こえた。



「客野のファンクラブすげぇな。」


「だよな。女選びたい放題じゃん。」




「「「…。」」」



ファンクラブ?????



「マジ?」


紗代がボソッと言って晃平の方を見た。



「ははは…。」



そして点呼をとった後、自由行動。




「ねぇ、カヌー行こう!」


私は二人の腕を引っ張った。



「丗那楽しみにしてたもんね。」



「うん!」



「まぁ、静かなとこの方がいいわ。」



紗代はサラッと言った。



ははは…。


わからなくもない。