中庭に着くと、今井くんはベンチから立ち上がり、私と向き合う形で立った。



ドキドキする。



何言われるんだろう。



「鮫島さん。」



「っ‥はい。」



今井くんは顔を真っ赤にして私を見た。



「俺と付き合ってください。」



今井くんは目を泳がせながら言った。



「あの…えっと…。」



どうしよう…何て言ったらいいのか…。




告白なんて初めてなんだもん!



「そうだよね‥じゃあ、友達から…とか。」



「えっ…あの「こいつはダーメ。」



私の言葉を遮り、肩を抱き、低い声で言い放った美月‥!?




私は美月を見上げた。




えっと‥何で!?



「だから、ごめん、無理だから。」



ニコッと笑って今井くんを見る美月。




「…わかった。じゃ‥じゃあ。」



そう言って今井くんは行ってしまった。




「で。丗那。」



「//はい‥。」