「だねぇ。来てよかったよね。高校最後の夏だし。」


「そだね。」



二人で顔を合わせ笑ったとき。



「「ねぇねぇ。君ら一緒に遊ばない?」」



私たちを挟むように座る男2人組。



「私たちは友達と来てるんで…。」


「いいじゃん、ちょっとだけ。」



なかなか引かない男2人。



私は晃平を目で探した。



晃平はみんなとじゃれてて気づかない。



「結構ですっ!」


美奈が二人を睨んだ。



そのとき、男は私の腕を引き立ち上がらせた。



「ちょっ!!」


すると美奈も男に腕を引かれた。



ヤダっ…どうしよう!



「離してください!」


「いいじゃん、夏なんだし、ハメ外さないと。」


「そうそう。」


二人はニコニコしながら私たちを見る。



そして歩き出す。



私は美奈と目を合わせた。



美奈は何か言いたそうに私を見る。