翌日


はぁ。本当に昨日のことは黙っておいた方がいいかもしれない。




だって本気で殺されるよ、私。



晃平と美月のプライベートを一緒にして、赤外線して。



そして名前で呼び合う関係まで発展して…。



「おっはよ!」



「わっ!!」



バシッと肩を叩かれ、ドキッとした。



隣を見ると、紗代がいた。



「なんだ紗代かぁ。」



てっきり和華か有加かと思った。



「なんだはないでしょ、なんだわ。」



「あ、申し訳ございません。」



「ん。で、何考えてたの?」



「…。」



言うべき?


でも紗代に言う=みんなに知られる。




勝手に頭の中で方程式をつくる私って一体…。




「丗那?」


「んーん。何でもない。」


「そ?」



紗代がサバサバした友達でよかったと心から思った。



「あ。」


紗代が 前を向いて立ちどまった。