放課後


私と美奈は、教室にみんなを集めた。



「みんな、ごめんなさい!」


美奈がみんなに頭を下げた。



「ごめんなさい!」



私もみんなに頭を下げる。



「で、何で二人でコソコソしてたわけ?」


紗代は面倒くさそうに言った。



「私、越智先生を好きになったの。」


美奈がゆっくりと話し出す。



「「えっ!?」」


「誰にも言ってなかったの。でもある日丗那にバレちゃって。それから丗那に相談に乗ってもらってたの。」



「何で隠すの?」


有加が真剣な顔で美奈を見つめた。



「先生に迷惑かけちゃいけないと思って。」


「私たちが秘密守らないって思った?」


和華が美奈の目の前に立った。



「…。」



美奈は俯いてしまう。



「思ったんだ‥。」




重たい空気が私たちを包み込む。