3人で私の家に向かって歩く。



こんな贅沢他にないよ。



こんなところ和華と有加に見られたら…。



ゾッとする。



「丗那、携帯出せ。」


客野くんが私を見下ろしながら言った。



「えっ…はい。」



私はポッケから携帯を取り出し、客野くんに渡した。




そして客野くんは携帯を操作している。




「ん。」



客野くんが私の携帯を返してくれた。



「客野くん、何したの?」



「晃平。」



「え?」



「丗那、晃平は照れ屋だから。晃平って呼んでほしいんだよ。」




美月がそう説明してくれた。



えぇええええ!!!



晃平って呼び捨てしろと!?



客…晃平を見ると、そっぽ向いていた。



可愛い…。