「美奈、私のせいだよ‥。」


私も立ち上がった。



「二人して何庇い合ってんの?」


「「…。」」



紗代は私たちを真っ直ぐ見つめた。



「どうして二人でコソコソするの?私たちと居たくなくなった?」



「そうじゃないよ!」



「じゃあ、何で?」



そのとき昼休み終了を知らせるチャイムが鳴った。



紗代はご立腹の様子で屋上を出て行った。




「「…。」」



私たちは立ち尽くしたまま動かなかった。





しばらく沈黙が続いた。














その沈黙を破ったのは美奈だった。