先生の離婚協議はそれから順調に進んだ。



でも、私と晃平の溝は深まる一方だった…。




年が明け、春が訪れようとする頃。




「美奈、頑張ったね!!」


「ありがとう丗那!丗那のおかげだよ。」


「私は何もしてないよ。」



美奈は先生とちゃんと付き合うようになった。





私と美奈が屋上で話しているとき。



「丗那、美奈!」


紗代が私たちのとこにきた。



「なぁに?」


美奈が微笑んで紗代に言った。



「ねぇ。二人何を隠してるの?」


「「っ‥。」」


紗代は私たちを見下ろした。



少し怒ってる。




私は何を言っていいのかわからなくて…。



「丗那、晃平のこと考えてる?」


「っ…。」


「晃平の気持ち考えてんの?晃平最近すごく不機嫌。」


「紗代、それは丗那のせいじゃないのっ‥!」


美奈は立ち上がり、紗代と向き合った。