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「美奈。」


私は美奈の教室にくることが増えた。



最近は二人でお昼を取ることも。



「丗那、ごめんね‥。みんなと居たいんじゃない?」


「…いいのいいの。美奈のストレス発散しなきゃ。」



嘘。本当は晃平といるのが気まずいだけ‥。



私と美奈はいつも、屋上に出る階段に座る。



外は寒すぎるから。



階段も寒いけど。



誰にも聞かれたくないし。




「美奈、最近避けてる?」


「うん…。奥さんから電話きたの…。」


「え!?何て!?」


「うちのに手出さないで。だってさ。」


「…。」



美奈は食欲がないのか、全然お弁当の中身が減らない。



奥さんから電話来てたんだ…。




「やっぱり諦めるべきなのかもしれない‥。」



「っ…。美奈、諦めるんじゃなくて、待ってみたら?」



「えっ…?」