晃平と登校中。



「丗那、次の休みどっか行くか。」


「ごめん、美奈とデートするの。」


「ふーん。二人で?」


「うん。そう。」



晃平は私を見つめてきた。



う、疑われてる??



「本当だよ?」


「わかった。」



晃平はクスッと笑い、私の頭をポンポンとした。



晃平とデートしたいけど、美奈のことも気になるし。



ごめんね、晃平。






――――――――‥



休みの日


私は美奈と公園で合流した。



公園のベンチに座る。



「美奈、全部話してくれる?」


「…。」


美奈を覗き込むと、美奈は目を逸らした。



「ははっ。私男なんていらないって思ってた。」


「…。」


美奈は確かに入学当時、そんなこと言ってたなぁ。