「守ってやるから来い。」



客野くんは私の腕を引っ張った。



えぇえええええええ!!!???



美月は笑いながらついてくる。




客野くんが触れた腕の部分が熱い。




それが全身に熱を伝えていく。




確実に和華と有加には殺される。




ドンマイ、私。




はぁ…。





そして客野くんに手を引かれること10分。




「着いた。」




顔を上げると、デザイナーが手掛けたようなキレイな一戸建て。




「え?」



「ここ美月んち。」




あれ、スケボー行くんじゃなかったっけ?




「じゃ、ちょっと待ってて。」



そう言って美月は家に入って行った。





私はポカーンと美月の動きを目で追った。





そしてすぐに出てきた。