北条さんの頬には涙が流れていた。



「俺らは互いに想い合ってる。だから仲間。お前は自分のことしか考えてないから、一人なんだよ。」



純がポツリと呟いた。



「誰にだって嫉妬の一つや二つあるよ。でも自分の気持ちばかり優先させちゃいけない。人間、一人では生きていけないから。」



美奈が北条さんを抱き上げながら言った。



すると北条さんは私に向かって‥。



「ごめんなさい…。」


と頭を下げた。



「っ…。」



私は何て声をかけていいのかわからなかった。




それから北条さんは一人一人に謝って、教室を出て行った。







そして久しぶりに9人が揃った。


「でも、あいつの気持ちわからないでもないかもな…。」


春真がボソッと呟く。



「「春真!?」」


和華と有加が春真の顔を覗き込む。


「春真は丗那一筋だもんな。」


と晃平が呟く。



すると春真は立ち上がり、晃平のもとへ歩いた。



「晃平!お前マジ殺す!」


「おい!落ち着けって!!」