そう思っていると、教室のドアが開いた。


そして晃平と北条さんが入ってきた‥。



えっ…。



私は晃平を見つめた。



胸が苦しくなる。




何が始まるの…?



北条さんは美月の隣に立ち、晃平は近くの机に座った。



「じゃあ、始めるよ。」



美月が私を見て言った。




始めるって…何を…。



「丗那、若はわがままで有名なんだ。」



「…。」




我儘で有名って…。




「晃平は望んでキスしたんじゃないんだ。」



晃平は腕を組んで目を閉じている。




望んでキスしたんじゃ…ない…。




私は頭に何とか理解させた。




「全て若の企み。」



えっ…。