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新学期初日。


式中春真の首がコクンコクンとなってた。



私は笑いを堪えるのに必死だった。



春真本当よく寝るなぁ。



式を終え、教室に戻るとき。



「春真、起きてる?」


私は春真を覗き込んだ。



「ん。」



そう言って目をこする春真。


可愛い。



私はクスッと笑った。



「春真寝過ぎだよ。」


「違う、寝不足。」


「何で?」


「寝てないから。」


「そうじゃなくって。」



二人で笑いながら廊下を歩いていた。



「丗那。」


振り返ると美月がいた。


「なぁに?」


「今日放課後教室に残ってて。」


「え?‥うん、わかった。」


それだけを言うと美月は自分の教室に入って行った。



ふと視線を前に戻すと、晃平と目が合った。



「っ‥!」


でも晃平はすぐに目を逸らした。