「えっ!若が!?」


「美月知ってんの?」


有加が美月に問う。


みんなの視線が美月に注がれた。




「中学んとき一緒にいることが多かった。」


「え、じゃあ晃平も?」


和華が美月に詰め寄る。


「いや、晃平はあぁいうタイプ論外だから。」


「「「「…。」」」」


じゃあ、何で晃平はキスを…。



誰でもよくなったとか…?



まさか…晃平に限ってそんなこと…。



「何か裏があるな。」


春真はそう言って立ち上がった。



そして鞄を持って教室を出て行った。




晃平…晃平はどんな気持ちでキスしたの?



私にくれた言葉たちは嘘だったの?



晃平の誕生日にくれたメールも、公園で言ったあの言葉も…。



全て嘘だった…?



私は本当に晃平が好きだよ‥。




忘れることなんてできないよ…。