放課後



みんな帰って、私と春真だけが教室にいた。


「春真‥。」


「ん?」


「んーん。何でもない。」


そのとき廊下からパタパタと走る音が聞こえた。



「「「丗那!!!」」」



美月と和華と有加が勢いよく入ってきた。



私は呆気にとられ、3人を見た。



「晃平と別れたって本当!?」


「…。」


私は目を逸らし、唇を噛んだ。


「何で!?」


「晃平の浮気だ。」


低い声で話す春真。


「「「はぁあああ!?」」」


浮気…か…。



やっぱり私のことは遊びだったのかな…。



「いやいや、有り得ないっしょ‥。」


「そうだよ、晃平、丗那命じゃん。」


「晃平が浮気…?」


晃平…。


「相手は北条若って女。」


春真がボソッと言った。


えっ‥春真あの子のこと知ってるの?