春真の手には何もない。



「じゃあ、半分こしよう?一個は食べれないから。」


春真は私を見つめ、そっと頬に触れた。



「っ///」


私は春真を見つめてしまう。


「丗那…。」


「ん?」


「…いや‥。食べるか。」



そう言って春真は袋を開けて半分に割った。



「零すなよ?」


「零さないもん!子供じゃないし。」


クスクス笑う春真。


少し心が温かくなった。




二人だけで食べるのは初めてだったけど、居心地がよかった。




「春真ノート移させてね。」


「俺寝てたから。」


「‥フッ。ダメじゃん。」


「丗那も寝てたろ?」


「あ…。」



まぁ…確かに。



クスクス笑う春真につられて私も笑った。