「ごめんな…。」



晃平の最後の一言だった。



「…。」



私は目をゆっくり開け、ゆっくりと顔を上げた。



でも晃平はもういなかった…。



「っ…。」



嘘…。



私たち別れちゃったの…?



何で?何で勝手にそんなことっ…。



私のどこがいけない?



嫉妬ばかりするから?



我儘だから?



すぐに泣くから?



…ヤダよ…晃平。




別れたくないよっ…。



「丗那、保健室連れてってくれんじゃないの?」


「っ…。」


隣を見ると春真が優しく笑っていた。


「‥うん。」


私は立ち上がり、春真と教室を後にした。