12歳。中学校入学。

それは、今までの人生の中で最も心に残っている3年間の始まりだった。



1年の時の私は、人一倍元気でよく動き、運動もそこそこ出来た。

授業中には、初めて会う先生ばかりなのにいきなりツッコミを入れたりして、みんなの笑いをとっていた。

不安なんてなかったと言っていいほど、順調なスタートを切った。


部活はバスケットボール部を選んだ。小学校でソフトボールをやっていたので続けようと思ったが、中学にソフトボール部がなかったので、少しやったことのあるバスケ部にした。

部員が多く、1年生は外の土のコートで練習をした。先輩が嫌なこと以外はけっこう楽しく、どんどん上達していった。