【短編】疲れた時には③

「ん…」

あれ…寝返りしたいのにできない…

それに…なんか…身体がスースーする…

「…ぁ!」

そうだ、昨日…田川…君と…

思い出しただけで恥ずかしい!

だって…あんなの初めてで…自分が自分じゃないみたいで…

穴があったら入りたい…

本当…

「若いってすごい…」

「褒められていると受け取ってもいいんですか?」

私の頭の上で声がした。

「た、田川君起きてたの?」

「名前で呼ばないと、今から昨日の続きしますよ。」

「わかったから!靖弘!」

とんでもない発言しないでよ!

「昨日の朱里…最高に可愛かった…」

「!!!」

なんて事、言うのよ!

「あ、そう言えば橋本さんが【ロナーニョ】の1番高いコースでどうだって伝えておけって言われたんですが…」

「うん、わかった…私、先にシャワー行ってくるね。」


「駄目です。」

そう言って、押し倒された。

「ちょっ…」


「朱里が足りない…」


うぅ…もう反則ばっか…




「はい」




あなたの前でだけは…恋する乙女でいたい…













可愛い女でいたい…













だから、もっと甘く愛して






END