【短編】疲れた時には③

電話片手に唖然としてると、

「朱里!!」

「え!?ちょっ!!」

いきなり現れた田川君。

しかも、抱き締められてるし!

「田川君!くる…苦しい…」

その言葉にハッとしたのか、やっと解放された。

「すみません…」

シュン垂れてる…

「ふふ…何か飲まない?」

「2人きりになりたいんです。」

「……。」

はっきり言うな~
いきなり過ぎるのよ!

「ここのお酒、凄くおいしいのよ、一杯いいでしょ。」

うん、大人な対応だ!

な・の・に!!

「早く…朱里と2人きりになりたい…」

そんな目で、そんな声で言わないでよ…

もう…



「うん…」