「明日、一緒に帰ろう?」





「梶瀬くんの家と学校逆方向だよ?」



梶瀬くんの家は、確か文具屋の向こう側だから、私の学校は逆方向で遠い。



「少しでも一緒にいたいんだ!いいよね?」



「でっ…でも私!」




ここで言わなきゃ!




「校門のところで待ってるからさ。じゃあな。おやすみ」




ブチっ…



ツー…ツー…




切れた。




ユカ様
ごめんなさい。




私、言えなかったよおおぉ。