藤井先輩と私。



その日を境に陽依は私と遊ばなくなった。










というのはウソで、彼氏ができたというのに、私が「今日あいてる?」と聞くと、決まって陽依は「空いてるよ~」と答えてくれた。

なぜかクリスマスも、私と陽依は夜が明けるまでカラオケで歌いまくり、お菓子を食べまくった。



「どうして、梶瀬と遊ばないの?」

と聞くと、


「え?なんで梶瀬くん?…誘われたけど、ユカとの約束の方が先だったし!」


と陽依は答える。

つくづくいい友達、否、良き親友をもったなぁと思うよ。


陽依だいすき!!


梶瀬も、私にクリスマスを譲ってくれるなんて、いいところあるじゃん!


これが彼氏の余裕というものかな。




そんなこんなで、卒業式。