藤井先輩と私。

中3の冬休み前日。


つまりクリスマス。



体育館で終業式があり、私たちは帰りの挨拶をするために教室に戻ろうとしていた。


3年の校舎へ続く渡り廊下を私と陽依はあるいていて、後ろから陽依を呼ぶ声がした。




「はっ…橋宮!」


クラスの人気者、梶瀬広樹(カジセ ヒロキ)が息を切らして立ってた。

情熱的で熱い男だ。

私はそーゆーのタイプじゃないけど、みんなあーゆーのが好きなのよね。