藤井先輩と私。

「ギャハハハハハッ」

朝のHR前の教室で、おなかを抱えて笑っているのは、ユカ様。


「柚果…そんなに笑っちゃ可哀そうだよ」


「そうデース。ヒヨリが泣きそうになってるヨ」



「だぁっておっかしいんだもの…あははっ…おなかいたい」



私の今朝の夢の話をしたら、ユカの爆笑が止まらなくなった。

これが正夢になったらどうしようってみんなにそうだんしたのに…これじゃぁ言わなきゃよかったよ。


ジュディがユカの背中をさする。
本気で笑いすぎておなかが痛いらしい。

委員長はというと、あきれて苦笑い。


やっとユカの笑いが落ち着くと、私の方に向き直って


「そんな漫画みたいなことありえないでしょ。夢は所詮夢なんだから」

と言った。


「そうデス!ユカの言うとおりヨ!考えすぎで夢にまで出てきちゃったノヨ」



「気にしないほうがいいよ。それより今日頑張ってね。俺も柚果もジュディも橋宮さんの味方だし」



「fight!」


「あたしたちが応援してるんだから大丈夫!」



みんな。

ありがとう。


なんだかんだ言って、みんな優しくて励ましてくれて…ありがとう。


心がじーんと来て、目頭が熱くなった。