藤井先輩と私。

いちごショートを想像しているうちに隣町についた。


「あれ?」



さっきまで太陽がさんさんに照らしてたのに、空は曇だらけ。


「うそ…雨ふるかな」



傘持ってきてない。


やっぱり梅雨は梅雨らしい。


青空が見えなくなった空を見上げた。



ベルグレフィンに着くまで降ってこなければいいけど。



手帳に挟んでいた雑誌の切り抜きを見る。



このバス停からそう遠くはないみたい。

よかったぁ。




そんな安心もつかの間。









ぽつ…





ぽつぽつ…





ザァーーー



雨は無情にも降り始めた。