黙々と弁当のおかずを食べる3人。

ジュディはサンドイッチを一口食べるごとに、深いため息を吐く。



先に食べ終わった私とユカは、目を見合わせる。


“あんた聞きなさいよ”


“いやだよ。ユカきいてよ”



アイコンタクト。


“いいだしっぺはユカでしょ!!”


私がそうおもって見つめ返すと、ユカは「……わかったわ」と小さく呟いて、ジュディの方に向き直った。





「ねぇ、ジュディ?」


「なんデスか?」



「なんか悩んでるら、相談にのるわよ」


ユカは優しく笑うと、ジュディは目に大粒の涙を溜めた。



「どっどうしたの!?ジュディ!」


「ふたりとも、とても優しいネ、感動して泣いているのデス」


ジュディは鞄から、ネズミのキャラクターが書かれたタオルを取り出すと、ごしごしと顔を拭いた。



「そんなに強く拭くと赤くなっちゃうよ」

「わたし、敏感肌じゃないからダイジョブデス」


そういう問題だろうか。


そして涙がおさまると、ジュディはため息を吐いて「私の話聞いてくだサイ」と頭を下げた。