私の視線の先。
先輩の端正なお顔が視界いっぱいに広がっている。
額に当たっていたのは、先輩のおでこ。
目を閉じた先輩のお顔が、何故私の目の前に!?
まつ毛長いし…、お肌綺麗だし…ってそんなことじゃなく!!
私の顔がどんどん熱くなっていくのが分かる。
ぜったい鏡で見たら私の顔真っ赤だよ。
心臓の音がドクンドクンと、急速に鼓動を加速して…
このままずっとこの状態だったら心臓止まっちゃう…。
それになにより、どうして先輩の顔がこんなに近くに。
私が目を閉じたとき先輩はもっと遠くにいたような気がしたけど。
だんだんとかすかにだけど…先輩の顔がどんどん近付いてきている気がする。
このままだと、私先輩とキス…しちゃうかも。
先輩とキス…
先輩とキス…
先輩と…
私は再び、瞼を閉じた。

