藤井先輩と私。

藤井side―――



夏祭りの日から数日経った。


何で俺は、陽依が気分悪かったのに気付いてやれんかったんやろ。

本当にダメ人間やわ。


あのあと、まとわりつくジョディをいろいろ理由を付けて追い払って、俺も家に帰った。



陽依のメールアドレス知ってたから、メールしようと思ってみたけれど…


もう調子戻ってるやろか。

寝てへんかな。

俺からメール貰って嫌やないやろか。



とあーだこーだ考えているうちに、時計の針は10時をさしていた。


おっと…あんまり夜遅くメールすると、アカンな。


早くメールせな。




to:陽依
sub:大丈夫か?
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ジュディに聞いたで?
気分悪かったんやってな
気付かんでほんまごめん!
体調良くなったか?





こんなんでええやろか…。



送信。



部屋で寝転がり、陽依からの返事を待つ。



カチカチと時計の音が響く部屋。

返信が来たのはそれから20分後の事。


サブディスプレイに≪陽依≫と表示される。


それと同時にブーブーとバイブレーションが鳴る。