「今まで彼氏ができたことは、ありません。えと…初恋は小学生のときで、相手の顔とかは覚えてないけど、とても優しい人でした…あと…」

私が答え始めると、楠木さんは「サーチ準備!」と隣に座っている女の子たちに言う。

すると、2人ともノートとペンを取り出して、私が話すことをメモし始めた。


一体、何をしてるんだろう…。





それから、質問されたことを思い出しながらすべて答えたころには、昼休みもあと残りわずかとなっていた。



私のお弁当は、まだ中身がいっぱい詰まってるのに、楠木さんたちはいつのまにか完食していて、シートの上にからの弁当箱が置いてある。


おなかすいた…。




「そう、じゃあ最後に一つだけ聞いていいかしら?」


まだ質問!?