ずんずんと進んで、花が舞い踊るユカの席にたどり着く。
「ユカ!」
話しかけると、意外にユカは普通に「なによ陽依」と返事をしてくれた。
あんなに花を舞わせてたから、もうトロントロンの甘々のユカに変貌してると思ったけど、違ったみたい。
「あっ、橋宮さんここ座る?」
委員長は、自分が座っていた席から立ち、私に席を譲ろうとした。
「いいよ。いいよ。それより2人に話があるし」
委員長もいてくれなきゃ困る。
「話って?」
「うん」
昨日廊下でこっそり見てたけどさ、声とか聞こえなかったし実際どうなって付き合ったのか知りたかった。
「どうして2人付き合うことになったの?」
私が2人の顔を見て尋ねると、2人とも急に顔を赤くした。
えっ?
えっ?
「もう、黙ってないで答えて!ユカ私、2人が仲直りできるように手伝ってあげたんだからね!知る権利はあるよ!」
じれったいなぁ。
早く答えてよ~。
「俺が好きだっていったんだよ」
委員長から?
意外!!
「本当はずっと前から本原のこと憧れててさ、言いたいことはっきり言って、堂々としてる姿が凛々しくて、俺もああなりたいって思ってたんだ。それでずっと…本原のこと意識してたら…れ…恋愛感情がうまれて」
委員長は、小さいけれどしっかりした声で話していた。

