藤井先輩と私。

 
翌日学校へ行くと、廊下のところでギャル達がテンションの低い声で「今日、藤井先輩休みだってぇー超さびしぃし」とぼやいていた。


教室に入ると、昨日とは打って変わって静か。

女の子たちの黄色い声は聞こえてこない。

委員長まだ来てないのかな。

そう思って委員長の席を見ると、机の上に筆箱があるから、学校には来ているようだった。


「どこ行ったんだろう」



教室を見まわすと、「あっ」



委員長を見つけた。



ユカの席に委員長が余っている椅子をくっつけて座っている。


その席の前には、ユカが座ってて……






花が舞っていた。




それをずっと見ていると、私の席の近くの情報通の関根さんが聞いてもいないのに


「委員長と本原さん付き合い始めたらしくって、昨日の群がってた女子達諦めたんだってさ。本原さん美人だし叶わないっておもったんだろーね」


と教えてくれた。


「ねぇ、なんで2人が付き合い始めたって知ってるの…」


と私が聞き返すときには、もう関根さんは違う女の子にこの話をしているようで、私の隣は誰もいなくなっていた。


「あのあとどうなったのか、ユカに直接聞こう!」