校門へ走って行った先輩に追いつくと、先輩は校門の入り口で立ち止まっていた。 「先輩?」 私は先輩の隣に立ち、顔を覗き込んだ。 先輩の目は一点を見つめたまま、瞬き一つしない。 どうしたんですか?先輩! 私は心配になって先輩の肩に触れてみた。 「私の悠太に触れるなーーー!」 ダダダダダダダダダダダッ パシーーーーン 私の左頬が燃えるように熱くなって、ジンジンと痛んだ。