藤井先輩と私。

昨日一日でそんなことが起こってたなんて…

「私2人きりにしないほうが良かったね」


「陽依のせいじゃないわよ。私がいけないの」

ユカの元気がない姿なんて見てられないよ…。


「そうやで、陽依のせいちゃう」



………。






「好きな人には素直に想いを伝えたらええねん」


「うんうん」

ごもっともなご意見で。




…ってあれ?



「!!!なんで藤井先輩がいるのよ」

ユカはこっちをむいて怒っている。

私はそっと隣を見た。

いつのまに座ったんだろう。

私の隣に藤井先輩が座っている。


「え?いつからいたんですか?先輩!」

「結構最初の方からいたで。弁当食べ終わったぐらいからかな」

「そんなに前から?」

「陽依たち真剣に恋話しとるし、邪魔しちゃいかんなーと思って黙っとった」


ユカは自分の恋話を私以外の人に聞かれて怒っているらしく、私を睨みつけていた。

えっ?睨む相手藤井先輩ではなく私?


「あんたここ誰も来ないって言ってたじゃない!なんで他人がいるのよ」

「他人てひどいなーユカちゃん」

「ユカちゃん言うな」

あそっか、ユカ人がいないことを条件にここで話し始めたんだったもんね。


「ごめんユカ」

「もういいわよ。聞かれたもんは」