「あ゛!!早く帰るんじゃなかったっけ?ご…ごめん引きとめて」
委員長は思い出したかのように、あわててそう言う。
ユカは優しく笑って、
「今日は、図書館で勉強しようと思ってたの」
「あっ、俺も図書館に本返さなきゃいけないっ」
ユカって、図書館で勉強とかするんだぁ。
「そういえば、俺が図書館に行く日、いっつも本原に会うね」
「えひっ!?」
ユカの声が裏返りました。
どうしたのユカ様!?
ユカ様のお顔は真っ赤。
…もしかして…
「ぐっ偶然じゃないの?」
「…そっか。と…図書館まで一緒に行きますか?」
「いいわよ、別に」
ツンデレユカ様再降臨。
そっか…そういうことだったんだ。
ユカが私と一緒に帰れない日。
あれって、図書館に行ってたんだ。
委員長と少しでも一緒にいたくて。
なんだかかわいいなぁ。ユカ。
私は、ユカ達に気付かれないように、こっそり家路についた。