委員長は、結構長身でスタイルは良いのだけれど、どでかいメガネとボサボサの髪型とおどおどした性格がたたってクラスでは影が薄い。
委員長なのに。
たしか、名前は小西貴光(コニシ タカミツ)。
優しい性格だからか、一度も怒ったところを見たことがないし、なかなか決まらなかった委員長選出のクラス会議のときに、自分から委員長に立候補してくれた。
「起立、れっ礼、着席」
その声と同時にチャイムがなった。
HR終了。
担任は、「特に連絡はない。今日も一日頑張れ」
と言い残し、去って行った。
みんなのために立候補してくれた委員長なのに、なんだか少し可哀そうな気がする。
そんなふうに思って小西君を見ていたら、ユカが小西に近づいていくのが見えた。
バシッ
背中を思いっきりユカが叩いている。
うわぁ…痛そう。
「しっかり声出さなきゃ、聞こえないわよあんなの!」
小西君がなにを言っているのかはわからないけど、ユカの声だけははっきり聞こえた。
様子からして、小西君は必死で謝っているみたい。
ユカが小西君としゃべってるの初めて見たかも。
なんとなくだけれど、怒った顔のユカは少し幸せそうだった。
委員長なのに。
たしか、名前は小西貴光(コニシ タカミツ)。
優しい性格だからか、一度も怒ったところを見たことがないし、なかなか決まらなかった委員長選出のクラス会議のときに、自分から委員長に立候補してくれた。
「起立、れっ礼、着席」
その声と同時にチャイムがなった。
HR終了。
担任は、「特に連絡はない。今日も一日頑張れ」
と言い残し、去って行った。
みんなのために立候補してくれた委員長なのに、なんだか少し可哀そうな気がする。
そんなふうに思って小西君を見ていたら、ユカが小西に近づいていくのが見えた。
バシッ
背中を思いっきりユカが叩いている。
うわぁ…痛そう。
「しっかり声出さなきゃ、聞こえないわよあんなの!」
小西君がなにを言っているのかはわからないけど、ユカの声だけははっきり聞こえた。
様子からして、小西君は必死で謝っているみたい。
ユカが小西君としゃべってるの初めて見たかも。
なんとなくだけれど、怒った顔のユカは少し幸せそうだった。