藤井先輩と私。

  


「おなかすいたわ。お昼ご飯たべましょ」

ユカの言葉に、藤井先輩と梶瀬君は顔を横にぶんぶん振って、口を抑えてより一層顔を青くした。


「俺…お昼いい…」

「俺も…」

先輩たち2人は、絶叫系のアトラクションに乗りすぎて、相当酔っているらしい。


「なぁに言ってんの!藤井先輩、あんたは私とハンバーガー買いに行くのよ」

ユカはそう言って藤井先輩の首根っこをつかむと、無理やり立たせてハンバーガーを売っている店へ向かった。



その途中、ユカがこちらをちらっと向いて、ウインクしたから、ユカがチャンスを作ってくれたんだと分かった。

ベンチに座っている梶瀬君と私。



2人きり。