桃染蝶

兄貴の後を追い求め
この手にしたものは、あまり
にもちっぽけで泣いた後は
もう、笑うしかなかった。

もう、この世のどこにも
アンタはいない。


桃色の空に舞う、蝶・・・


そして、俺は出会う。

暗く沈んだ気持ちの中で
もう一度、亡くした筈の
二人に、この世で出会う。

両親の葬儀の席で毅然とした
態度を取る青年、それは

高月 庵・・・

彼の面影、存在は
亡くなった一夜であり
そして、花夜子である。

アニキ・・・

ごめんな

貴方が大切にしていたものを
俺は、どうしてもこの手に
したい。

『イオリ、極道にはなるな』

俺はまた、人生を謝るかも
しれない。

貴方への憧れは

貴方が死しても終わらない。