「違うって、何が?

 何が、違うの?」

流れる沈黙・・・

私は今、心臓が壊れそうな
くらいドキドキしてる。

イチヤにとって、私の存在は
妹じゃないってこと?

貴方の答えの全てを聞き逃す
事なく、この胸に受け止めたい

貴方の腕が、この私を抱き寄せ
私はその胸に頬を寄せる。

貴方の香りに包まれ、優しく
抱かれる。

「イチヤ?」

『誰も私を本気で愛して
 なんてくれないのに』

愛を失い、絶望する花夜子。

『悪女』

自分の事をそんな風に卑下する
花夜子に、この俺が言って
やれることは、ひとつ。