「親父・・・」

涙を浮かべる初馬・・・

「泣く奴があるかよ

 そうならないように
 ショウを影ながら頼む

 おまえに、こんな事を頼む
 俺をバカな兄貴だと笑って
 くれて構わない」

そう言って、一夜は笑った。

高月組二代目を継いだ

バカな男、高月正二は

俺の、かわいい弟・・・


ショウ・・・

夢を掴んだ貴方はきっと
喜んでいるでしょうね?

私の事なんて忘れてる。

「ほんと、私って碌な男を
 好きにならない

 誰も私の事を本気で愛して
 なんてくれないのに必死に
 なって・・・
 
 ほんと、バカな女だよね」