過ぎ行く時間の中で、花夜子は
必死に生きていた。

正二に自分の居場所を知られて
はいけないと世話に成ったお店
を辞めて、子供がお腹にいる事
を隠して掃除婦として働く日々

独りきりで、生きていくことは
とても、つらい・・・


ショウ、あなたは

私を探してなどいない。

愛してなどいない・・・


私は、貴方へと募る想いを
閉じ込めて仕事に没頭する
日々を送る。

そんな、ある日・・・

目を覚ますと、そこは病院。


その時が来た?

まだ、大丈夫

私は、生きてる。


「入院された方が・・・」

以前にも聞いた話を繰り
返される事、それは堪らない。