桃染蝶

「何もない
 
 身を固めることに
 しただけだ」

ざわつく、会場内。

「身を固めるって、親父
 結婚ですか?」

「ああ、そうだ」

「結婚ぐらいで、アニキ
 何言ってる・・・

 アニキ・・・?」

初馬は結婚でヤクザを辞める
事を余儀なくされている男を
知っている。

その男は、正二・・・

「親父、まさか・・・」

正二に突き刺さる、憧れの
一夜の瞳。

痺れる瞳は語る。

正二の顔色が曇っていく。