桃染蝶

「ハツマ
 アニキの話って何か
 おまえ、知ってるか?」

「さあ、ショウ
 おまえが知らないのに 
 俺が知るわけない

 それより、おまえ
 最近、本部に顔出さずに
 何してた?」

「ちょっと
 
 色々問題があってな・・・」

「また、彼女の親に何か
 言われたのか?」

ドアは開き、俺は座る。

高月組初代組長の椅子。

俺の居場所・・・

「今日、ここに皆を
 呼び出したのは・・・」

沙織は涙を流し、俺に願う。

「お兄さん・・・

 ううん、イチヤさん
 お願いです
 
 私の為に
 ヤクザをやめて」